鮭定食交際

なぜ私が平日のこんな真っ昼間にこうしてベッドの上で仰向けになっていられるのか、その説明から始めなくちゃいけないかな。
ここはラブホテルで、これまたどうして金欠の女子高生がそんな贅沢が出来るのかというと、通りすがりの親切なオジサンがくれたのだ!
と、まあそんなボランティア精神が異常に溢れたオジサンなど存在するはずもなく、たとえ存在したとしてもこんな私がその親切の対象になるはずもなく、私はお金を出してくれたオジサンに代償として身体を差し出しているのだ。

別にオジサンからお小遣いを貰ってるわけじゃないし、援助交際なんて時代遅れなものと一緒にしないでほしーの。
学校が終わる時間まで私とホテルにいるだけ。んで、ホテル代を出してもらうだけ。
ホテル代だけでこんな瑞々しい身体が抱けるんだもの。むしろ私の方が慈善事業だと言っても過言ではないのだ。

だからと言って私がエッチ大好きの淫乱女だと思われるのもなんだか癪だ。
エッチは好きじゃない。どちらかといえば嫌い。いや、嫌い。
でも、それ以上に学校が嫌いなのだ。うん、エッチよりも学校が嫌い。
いつもぎゃあぎゃあ騒がしいクラスメイトたちに比べれば、息も絶え絶えに必死で気持ち良くなろうと腰を振り続ける中年のオヤジだって可愛く見える。

そんなこんなで私はいつも通学時間に都合のいい相手が見つかると、こうしてラブホに逃げ込むのだ。

「ね、あずさちゃん、も一回やろ?」

まだお昼前だってのに、このオヤジは四回戦を持ちかけてきた。
私は飛びっきりの笑顔で首肯する。

性欲ってキモチワルイ。
でも、それ以上に、
学校がキモチワルイの。

四回戦を終え、私がシャワーを浴びているうちにオヤジはホテル代と置き手紙を残し部屋を去っていた。
最後まで付き合う約束だったのに。
私だって一応人並みに寂しがりやなのだ。この広い部屋に夕方まで一人は、やっぱりツラい。
ロクに読みもしなかった置き手紙を丸めて捨て、初めて自分でホテル代を清算し終えると外へ出た。

空いたお腹を満たすべく近くの定食屋に入り、ちょうどお釣りと同じ額の600円だった鮭定食を頼んだ。
そう言えばホテル代以外で直接金銭を貰うのは初めてだ。お釣りの小銭だってお金には違いない。
ということはこれは援助交際なのだろうか。
私は鮭定食で身体を売った女なのか!
そう思うとなんだか可笑しくって吹き出してしまった私を、定食屋のにーちゃんは変な目で見た。

エロ漫画の読み過ぎ

「ごめんなさい」

僕をこの肌寒い屋上へと呼び出した当人である彼女の第一声。
謝罪を受ける心当たりはないが、瞳に浮かべた涙がとても冗談などではないことを頑なに主張している。
ははあ、さては僕に後ろめたいことでもしたんだな。
しかし、僕が彼女との今後を心配する間もなく真相は告げられた。

「私、お父さんに抱かれました」

「あ…?」

我ながら、なんともみっともない声を出してしまったと思う。
こういう時に限って、いつも騒がしいはずの野球部や吹奏楽部は静かだったりする。
だから、聞き違う可能性なんてなかった。

「今、何て言ったの…?」

彼女も僕が本心からそう言ったわけではないことを悟ったのか、その場に膝から崩れ落ち、ただただ泣きじゃくりだした。

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

眩暈がした。風が冷たい。多分風邪をひいてしまったな。帰りに薬局に寄ろう。ああ、でも薬って高いんだよな。うーん、今月もう厳しいんだけどな。
ぐすん。
あれ、鼻水まで出てきた。
やっぱり買っとこう。
ぐすん。



僕と彼女が交際、所謂お付き合いというやつを始めて2ヶ月が経っていた。
未だ唇すら交わしていない、キリストも裸足で逃げ出すプラトニック。
僕は勿論彼女を抱いてみたかったものの、まあ彼女が望まないなら無理強いする必要もない、いつか結ばれるもんだと楽観視していた果てのこの仕打ちだ。
あろうことか、彼女の実の父親に寝取られた。

家に帰ってよくよく考えてみると、近親相姦だとかレイプだとか物騒な単語ばかりが頭をよぎる。そうだ、落ち込んだりしてる場合ではないのだ。
翌日、相変わらず暗い面持ちで登校してきた彼女を授業をサボらせて警察に連れて行こうとした。しかし、彼女は警察に行く理由などないという。

「私が、自ら望んで抱かれたの。何でかよくわからないけど、お父さんに抱かれたくなった。私が好きなのはあなただけ。だけど、私が、誘ったの」

僕は行き先を警察から精神病院へと変更した。

「エロ漫画の読み過ぎですね」

年老いた精神科医はそう言ってカルテを置いた。
いささか不満の残る診断結果であったが、お医者様がそう言うのなら間違いはないのだろう。
きっと。

翌日、学校に来なかった彼女の家に向かった。
両親の離婚の末、古いアパートに父親と二人暮らしをしている彼女のことを思うといてもたってもいられなかったのだ。
階段を登る。
四階。
玄関の前に立つと、錆びた扉の向こうから悲鳴とも嬉鳴ともつかぬ嬌声が聞こえてきた。
間違いなく、彼女のものだった。
躊躇うことなくノブに手をかけ、捻る。鍵はかかっていない。
小さな布団の上。立ち込める性臭。一糸纏わぬ姿のまま乱れる彼女。その上で腰を降り続ける彼女の父親。正座で二人の営みを呆然と見守る僕。シュールな光景だった。まるでエロ漫画だ。

数日後、彼女は父親と共に蒸発した。
警察に事情を話すと、エロ漫画の読み過ぎだ、と笑われた。

やはり、エロ漫画の読み過ぎだったのかもしれない。

まだ、彼女とその父親は見つかっていない。

お知らせ

普通のブログを作りました。
こちらともどもつまらないので是非見てください
普通に趣味の話とかがしたいです。
妹妹姉妹妹妹姉
http://blog.livedoor.jp/mireitoakaruimirai/

FC2にしか慣れてないからやりにくいね
いい加減こんなブログ読んでる暇があるなら山本直樹の漫画を読んでるほうがはるかに建設的だよ
ちなみにこの日記のコメントは返します。もう誰も見てないだろうけど。

微少女(早乙女おぼこの憂鬱)

クラス1の美人ではないし勉強にスポーツが得意なわけでもない。
だからせめて心だけは誰よりも乙女でいようと思った。
内剛外柔大和撫子。
至純の極み、早乙女おぼこな私を捕まえてどうしようというのかね、この男は。


私は同じクラスの癖に名前もろくに覚えてない彼に促されて椅子に腰かけた。喉まで出かかった、よいしょ、なんていう最高に可愛くない台詞を寸でのところで呑み込む。危なかった。いくら彼がクラスで目立たないメガネ君だからと言って、私が乙女を脱ぎ捨てる理由にはならないのだ。

ああ、そうだ説明が足りなかった。別に私が彼にホテルに誘われて付いてきてベッドの横に申し訳無さそうにおかれた椅子に最近妙に重い腰を下ろしたわけではない。ついでに言えばまだ処女だ。そんで、ここは美術室なのだ。

面倒だから端的に進めるけど、どうやらこのメガネ君は美術部員で、コンクールに出す作品のモデルを生娘の私に頼んできたのだ。ひゃっほう。私を選ぶあたり、そのセンスは認めざるを得ないと思う。でもじゃあなんで同じクラスにいる学年一の美少女(笑)夕方さんに頼まなかったのか。いや、頼めなかったのか?断られたのか?そんで私のとこにきやがったのか、ふざけやがってこの童貞メガネ。謝礼の図書カードに釣られてノコノコついてきた私がまるで尻軽みたいじゃないか。

テキパキとテーブルにスケッチブックやアクリル絵の具のセットを展開していくメガネ君。果たして彼はエッチの時もこんなにテキパキしてくれるのだろうか?

「じゃ、じゃあ始めるね」
その瞬間、ゴムを装着し終えて鼻息を荒げながら覆い被さってくるメガネ君の姿が浮かんでちょっと気分を害した。何度も言うようだが私は乙女だ。
無言のまま首肯を返すと、そこから地獄の退屈時間が始まった。
スケッチブックとにらめっこを繰り広げつつ、時折少し遠慮がちに私の顔をチラリとその丸メガネに写す彼。もともと無口なのか集中モードなのか知らないけど、トークで間を埋められないならせめてお茶くらい出しやがれこの童貞が。
見に覚えのない罵倒を浴びせられていることなぞ露知らず、メガネ君は私を描く。メガネ君のメガネに写っているのは私じゃなくて、私の髪と皮膚と肉その他諸々なんだよ。乙女の私はもちろん口にしていこととそうでないことの区別くらいついてるけどね。

どうせならもっと背景とかポーズとかに懲りたかった。完成したと汗を拭う彼のスケッチブックに佇んでいるのが私とは似ても似つかない醜女だったらば、どう落とし前をつけさせようか。もしかしたら怒りのあまり、隣のテーブルにあるパレットナイフでサクッと殺しちゃうかもしれない。そしたらどうしようか。やはりモデルなんて断るべきだったのか。何より夕方さんが断って私が断らなかったことが悔しい。いや、本当に断ったのかは知らないけど。目の前にいる彼に尋ねればよいのだけど、それはもっと悔しい。だってそれって何か私が夕方さんを意識してるみたいじゃない。実際意識してるんだけど、それをコイツに気取られるのが悔しい。
かと言ってこのまま無言でいるのも歯痒くて気持ち悪い。くそったれ、少しは女の子に気を遣えよ。だから童貞なんだよ包茎メガネめ。あー、くそ、どうしよう。えーい、いいや、訊いちゃえ。

「ねぇ…」
あちゃー、そういや私コイツの名前分からないんだった、と思考が脳を駆け巡ったのとどちらが先だったかは分からないが、外から少し強めの風が入ってきてカーテンを揺らした。ついでに私のスカートまで揺らした。
私が声をかけたせいでそいつはスケッチブックから顔を上げていた。私はそいつの目線が下に向かい、私の揺れたスカートの奥の秘密を見てしまったことを確認した。

見られた。

不幸なことに、今日はちょっぴりセクシーな勝負下着だった。諸君、信じて欲しい。私は乙女だ。しかし少女だっていつかは大人になる。
たまたま今日のラッキーカラーの色の下着がそれ一枚しかなかっただけなんだ。
悪いのはめざましテレビに他ならない。なんだってこんなヤツに勝負を仕掛けにゃならんのだ。
しかし今ので私は童貞丸メガネのマグマのごとき性欲を刺激してしまった。例えるならコーラにメントスを投入してしまったようなものだ。爆発するに違いない。そうなれば最後、私は犯される。
きっと今にもスケッチブックを放り出し、私の身体にルパンダイブを決め込むだろう。テーブルと共にひっくり返ったアクリル絵の具が私の制服を汚すのだ。それによって更に加虐心をくすぐられたコイツのあれはもうギンギンで、私は絵の具にまみれながら薄汚れた教室の床で17年間守り続けた処女とおさらばする。ごめんなさい、お父様お母様。私は少し早く、そしてひっそりと、大人になります。

何度目か分からないチャイムを聞き流し、鮮やかなオレンジ色だった教室もいつしか闇に包まれる。私は自分を汚しているのが絵の具なのか彼の体液なのかもわからなくなっていて、暗闇で自分の姿が見えないことが唯一の救いだった。ほんの数時間前まで純粋無垢な乙女であった自分の今の姿は、きっと見るに耐えないものだ。もう何度目かもわからない彼の果てる顔が月明かりに照らされ浮かび上がる。全てがどうでもよくなりつつあった。
ああ、そして私は望まぬ生命を自らに宿す。しかし腐っても乙女。自らの非(正確にはめざましテレビの非だけど)には責任を取るつもりだ。名はなんとしよう。ああ、もちろん彼と夫婦の誓いを交わさなくてはいけない。順番は少し違うけど、これで私は自分の中の乙女を守ることが出来た。
これでいいのだ。これでいいのだ。これでいいのだ。トートロジー。
夫婦間の性交渉は神様だって許してくれるもんね。そしてとうとう子供が産まれるの。母親似の可愛い女の子。名前は…そうね、春に生まれたから、春の女神の佐保姫から名前をもらって佐保にしましょう。あ、でもそれならもう一人産んで竜田姫からも貰いたい。そうね、今度は男の子がいい。名前は竜太。さすがにたつた、だとイジメられそうだしね。最近のチビッコ社会、マジで洒落になんないからね。
「ねぇ、あなた、もう一人子供が欲しいな(はぁと)」

「終わったよ」
えっ、もう?
いくらなんでも早すぎじゃない?
私、まだイッてない。
一瞬遅れて現実に帰ってきた。危うく目の前で後片付けを始めている彼に、この早漏が!とビンタをかますとこだった。
まだ半分呆けている私にスケッチブックが差し出される。



私には芸術とか絵の上手い下手はあんまりわからないけど、彼の絵はそんなに上手いものではなかった。素人の私にお世辞を言わせるんだからダメだと思う。だって人類の過半数は素人じゃん。
でもまあモデルがいいから佳作くらいには入賞するかも、と思ってたけどダメだった。つくづくダメだなこのメガネは、と罵りながら私はメガネ君に貰った図書券で欲しかった漫画を買った。1ヶ月後、その漫画は急に路線を変更しだし、ついていけなくなった私は持っていた単行本を全部ブックオフに持って行った。
彼とは美術室のあれ以降会話も交わしていない。未だに名前も覚えきれない。
けど確かに、アイツは私のパンツを見たのだ。

私はあれから、あの時の妄想で一回だけオナニーをした。












曖昧me地雷

「ねぇ」

「うん」

「『好きだよ』『愛してるよ』なんて言い合わなくてもセックスが成り立ち、しかもそれがとてもキモチノヨイものなら、どうして好きだとか愛してるだなんて言わなきゃいけないのかな」

「さぁねー」

「答えてよー」

「でも、そうだとしたらどうして僕らは付き合っているんだろうね」

「さぁねー」

「答えてよー」

「あっ 私の真似した」

「先にしたのは君だろー」

「そうだったね えへ」

「あはは」
プロフィール

田上マサユキ

Author:田上マサユキ
病気がちな12歳の美少女

カテゴリ
最新記事
メールフォーム
苦情コメントはこちらまで。 一応目は通します。

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
QRコード
QRコード